さて、前件から、問題なくリストアができて安心していた一方で、かつて事故で無くなったデータをWHSから復元していないのではないか、と焦りと共に思い出した。
幸いなことに、外したHDDはシステムと共にスレーブとしてネットワークPCに接続して、かつてのサーバフォルダ群をそのまま活用している。
各クライアントPCからコネクタソフトはアンインストールしてしまっているが、バックアップは削除せずにいる。
そこで再びコネクタソフトをインストールできる状況にしてやればレスキューできるのでは、と考えた。
当時の起動とデータのHDDをそのままネットワークPCに乗せていただけなので、現状のマスターストレージ(windows10)であるSSDとの起動順を入れ替えて、WHSを起動。
しかし、いくら待っても起動しない。
HDDアクセスランプは点灯し、たまに点滅しているのでアクセスはしている様子であるが、数時間そのままにしていても変化がない。
これはおかしい。
そこでセーフモードでスタートアップ修復できないかと目論むが、セーフモードで表示される読み込みで、classpnp.sysが表示されてから全く動く気配がない。
何度やっても同じ。
アクセスランプは似た動作なので、通常起動でもセーフモードでも同じところでこけている様子である。(推測)
この段階で止まってしまう現象はネット上にごろごろしている模様。
中の一つに(どこの情報か失念)classpnp.sysを削除すれば、再起動時にスタートアップ修復に移行するとの情報を発見。
早速試そうとするも、windows10からだとセキュリティの関係で簡単に削除できない。
アクセス許可などをして、削除ではなく名前変更にしてリスク回避。
.oldファイルにリネームしておいた。
しかし、それでもやっぱり起動できず。
お次はdisk.sysの段で止まってしまう。
こりゃわからん。
じゃぁ元に戻すのが最短ルートか。
そういやWHSの時に使っていたマザーは別のPCを組むのに使ってしまったなぁ。
仕方なく、かつて初期の頃にWHSを搭載していたatom525なマザーを拾い上げてくることにした。
もう使わないと思い、処分スペースに移動していたが、結果からしてデータもマザーも同時期の物は保存しておくのが一番の保険である。
ちなみに、そんなわけでslot1のころのものも一台ずつ確保してあるのは、余談。
するとあっけなくWHSが起動してくれた。
実はこの時点で管理コンソールが開けるのでデータの復元が可能になったと勘違いしていて、しかしてその実サーバからだとアクセスできないようになっている。
確か、別のクライアントからならいけたはず(薄く遠い記憶であるが)で、全PCからコネクタをアンインストールしたのでやる気が出ない。
どうせ復元するのはメインPCのデータなのだから、とメインPCにコネクタを入れてアクセス。
このようにセーフモードやハードの載せ替えなど、幾つもの困難を乗り越えながら、実はレスキューできたデータはなかったのである。
動画を入れていたHDDをまるごとバックアップ対象からはずしていたので、あの事件が起きたときにもう全ては消失していたことになる。
WHSの機能の良さ、そしてバックアップは大事だよなぁとつくづく思う。