パナソニックのいろいろ

商品レビューが購入前にとどまらず購入後にも大事であることは前回の話で出た。
痛切に感じたのが今回の件。

パナソニックはナノイー搭載製品を数多くリリースしている。
ナノイーがどれほど効果に期待できるものであるかは正直わからない。
髪や肌の潤いに効果あるような宣伝に対して、実際使ってみての変化を特段実感することもなく、気分商品・プラセボ商品である可能性も十分ある。

F-GME03とF-GME15というのを会社と自宅で使っていた。
効果のほどは上記の通り。
ただ、購入後8ヶ月程度でランプが点滅して、動作しなくなった。
全く環境が異なる2台であるが、なぜだかほぼ同じ時期に…。

持ち込み修理らしく修理拠点まで持って行かないといけないらしい。
メーカー保証期間内なのに…。
壊れても修理に出すことはないだろうと考えていたのが浅はかで、まさか保証期間内に壊れるとは。
店頭購入なら店舗に持って行けば修理となるのかもしれないが、今回は両方とも通販で、別店舗。

やはりここでカカクコムにて調査。
レビューには似たような案件がざっくざく。
これはもう完全にだめな商品であった。
よく見て買えば良かった…。 😈
他の併載機器であれば機能を失ったところで気になりはしないが、ナノイー専門で、なおかつ不具合があればランプでお知らせ&送風が止まるお節介仕様。
これはたぶん親切に「故障です」とか言わずに、ただの集塵機としてほっておく「仕様」の方が良かったのではないか、パナソニックよ。
中途半端な親切心が大変迷惑な結果をもたらした。
まぁ、神がかり的な商品にすがった天罰であろう。

話は変わって。
一方、同じくパナソニックのCH1002WSというトイレ「アラウーノ」を使っている。
こちらは便蓋が「バタン!」と閉まるようになり、終いには蓋が外れるという故障。
大きい製品は住設・家電にかかわらず出張修理というのが通例。
そんなわけで出張修理にきてもらった。

便蓋はヒンジの部分を樹脂製からメタル製に改良したものに変更して完了。
後継機種で対策品を採用してくれれば、今回のような消耗(する可能性のある)部品を以後も供給可能というのは商品設計としてありがたい。
つまり、現行機種のおかげで、最低でも6年だか7年だかは同じ箇所が壊れても対策品が容易に手に入る、ということだ。

この機種のメジャーな不具合として、洗浄水と同時に流れる洗浄液の出が悪くなるというのがあるそうだ。
修理時には出に問題がなかったものの、なぜか最近出が悪い。
タイミング悪し 😥
念のため対策を聞いておいたが、エンジンのフラッシングのように、つまりはぬるま湯で洗剤の管のつまりかけ経路を溶かしてしまうのが良いらしい。
ただ、少々面倒である…。

ところで、このアラウーノ。
「泡のちから(うろ覚え)」が推薦洗剤だったと思うが、洗剤によって成分は多少異なるし、粘度も違う。
気温による物性も異なるため、異なる洗剤は混合しないのが正解だろう。
でないと原因の切り分けが難しくなると思われる。

また、他の不具合として、構造上基盤端子の腐食があり得るそうだ。
便器の洗浄で使う洗剤は中性洗剤だけにしないと、アルカリや酸の洗剤では発生するガスにより便器内にそのガスが入ってしまうらしい。
これはやや設計に問題があるような気もしないではないが、そもそも中性洗剤推奨なのだから良しとしよう。

修理に要した時間は約1時間。
同じパナソニック(正確には電工)なのに、ナノイー製品に対する会社の姿勢とまるで違い、修理担当の人は大変懇切丁寧に質問に答えてくれた。
時間を割いてきちんと質問に正面から答えて、たぶん素人でもわかりやすく理解できるようにマニュアルが設定されているのではないだろうか。
大変すばらしい担当者であった。
逆説的にナノイーを正面から答えるのは難しいということか…。
同じ会社とは到底思えない、これが率直な感想。 🙄

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