エンコードでの省電力化

前回のTMPGEnc 5 エンコード時間の短縮結果をみて、x3コアをx4コア化することに意義は見いだせたが、ベースクロックの上昇に伴う電力使用量に対する効率化(ワットパフォーマンス)というのは答えが出ていない。
ただ、少なくとも消費電力上昇分に見合うだけの時間短縮が実現できたとはいえそうにない。(推測)
そもそもコアアンロックした上に、オーバークロックを行うのだから、エンコ失敗リスクやハードの損傷リスクなどリスク対効果を追い求めるのは少々危なっかしい。

そんなわけで、時間短縮がかなわないのであれば、省エネ化を目指すというのが逆の発想。
深夜電力時間内という制約がないのだから、どうせ24時間フル稼働するのなら少しでも電力消費を抑えるべき。

445をアンロックして4コア化したままで、というのが前提条件。
BIOSから電圧を変更してみる。
変更はcore voltageのみ。
3.1GHz → 標準が1.4V。
標準の場合、cpu-zの読みでは1.376V。

*1
1.4V(1.376V) → クランプメータでエンコード中(cpu使用率100%時)の読みは1.1A。

*2
1.2V(不明) → BSOD(エンコード中) 1.0A

*3
1.3V(1.264V) → エンコ中に異常終了(BIOSでCnQを切る) 1.0A

*4
1.3125V(1.285V) → エンコ終盤で異常終了(CnQ有効) 1.1A

以上、BIOS上での電圧変更。
エンコ中の異常終了は「TMPGEncVMW5Encoder.exeとの接続が切断されました。エンコード中にエラーが発生してエンコーダーが強制終了させられた可能性があります。」と表記で、エンコ中止となる。
ここまでやっていてようやく気づいたのだが、この場合、もちろんマザーボードに依拠すると思うのだが、電圧を下げるとCnQで800MHzに下がったときも電圧はその分が下がるようだ。
電圧の幅は同じで、下方にスライドした感じ。
電圧の細かい動きまで注視していなかったのは盲点。
BIOSでの設定の場合、いちいち再起動しないといけないということもあるし、これまでBIOSで電圧を触った経験がないので、従来の方法で試すことにした。

近年AMDのCPUばかりなので、CrystalCPUIDやK10statをこれまで使ってきた。
そこでk10statで最高周波数の際の電圧を下げてみた。
AMD ODは私にとってなじみが無くあまり使い勝手が良くないので除外。

*5
1.325V(1.296V) → エンコ完了(CnQ有効)

以前ATX電源を調べたときと同じく、クランプメータのアンペア測定の誤差と実際の消費電力量は精緻に同一とはいえないものの、傾向は信頼できる。
推定10W前後の低消費電力化(気休め)ができた。
あるいは本当に数ワットの減少でしかないのかもしれない。 😐

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