5.1chのエンコード設定

なんとなくTMPGEncの話が多くなってきたので、カテゴリーを新設。

さて、メインPCは5.1chサラウンド環境なのだが、smplayerでもwindows7 のWMPでも5.1chで再生されない。
以前のgigabyteのマザーならsmplayerを使用してDTS再生で5.1chを利用できていたのだが…。
一方で、windows7のwmpでも再生できないというのはいまいち合点がいかなかった。
mp4では5.1chが不可能なのか、そもそもsmplayerでの再生は正当な再生ではなかった(疑似)からなのか、答えはわからない。
ただ、少なくともwindows7のWMPだと再生可能であるという記事は散見されるのだから可能性は高そうだし、ここはひとつエンコードの設定を見直してみようと考えた。

オーディオのデコーダーはAAC、dolbydigital(ac3)、DTSなどに対応。
それであるならやはりエンコードの際もやはり5.1chで再生できるようにいきたい。
以前から使用させてもらっているフィルターと出力設定は知人にもらったもので、それをそのまま使っているのだが、どうしてもmp4だと5.1で再生されないというのは事実だ。

そこで今回初めて自分で設定を見直し、各種フォーマットでエンコを試してみた。

前提として、OS依存やソフト依存をなくすため、mpeg系で行く。
理由1.メジャーなwmvだと設定は幅広くていいのだが、ipadなどで再生できるか不安(apple製品を所有してないので…)。
理由2.mkvだとデフォルトではwmp(windows7)で再生できない。

*1.MPEG-2 supervideo CD / MPEG1 → エンコ時間100(指数) / 27MB(サンプルのエンコ後ファイルサイズ)
<結果>wmpで再生OK。 デコーダーの表示によりdolby digitalでの再生を確認。

*2.MPEG-2 program(VBR) / MPEG4(level4.1) → 150% / 41MB
<結果>wmpで音声のみOK。 デコーダーの表示によりdolby digitalでの再生を確認。

*3.MPEG-2 program(VBR) / MPEG1 → 100% / 27MB
<結果>wmpで再生OK。 デコーダーの表示によりdolby digitalでの再生を確認。

*4.MPEG-2 transport(VBR) / MPEG4 AVC(level4.1) → 150% / 42MB
<結果>wmpで再生OK。 デコーダーの表示によりdolby digitalでの再生を確認。

4つ全てでdolby digitalの再生を確認できた。 🙂
これなら使えそうだ。
1~3番は拡張子mpg。
ただし、1と3は再生された画像サイズが若干小さい。
上下に黒帯が付随されているようだ。

2番は映像が表示されないので、たぶん別途コーデックが必要なのかもしれない。
もしそんな余計な手順が必要なら、またそうでなくても現時点で再生できないわけで2番は選考落ち。

出力された拡張子を見ると、4番はm2t。
これはビデオカメラなどあまりメジャーとはいえない規格で、AVCHDというやつだ。
いままでAVCHDの再生や編集で大変苦労した経験があるので、無条件でこれも選考落ち。

そんなわけで、1と3番の設定を詰めていこう。
ところが、出力設定でいろいろ試してもどうにもサイズがおかしい。
4番のAVCHDは正常な表示なのに、である。
もはやフィルター設定の方を見直すしか方法がない。

これまでずーっと1920から1440へサイズを変更してきた。
全く無関心だったのだが、どうやらここでおかしくなっているようだ。
編集画面のフィルターの「映像リサイズ」を「画面全体に表示」、これは以前と変わらず。
次のこれが違って、「アスペクト比の保持」のチェックを外す。

*5.MPEG-2 program(VBR) / MPEG1 → 150% / 36MB
<結果>wmpで再生OK。 デコーダーの表示によりdolby digitalでの再生を確認。

4番以前と違って、エンコード設定の出力を1440ではなく、1920*1080にして出力。
ようやくこれで映像も正常に、かつdolby digitalでの再生も確認できた。 😉

<2012.03.31追記>
てっきりmpeg2での1440*1080出力ができないものと思っていたのだが、設定をよく見てみるとmpegにもプロファイルがあった。 😐
エンコードでmpeg標準のテンプレートを適用して、「ストリーム形式」にmpeg2を指定すると「プロファイル&レベル」が”mp@ml”となっている。
これを”mp@h-14″以上に変えれば1440*1080が指定できた。
加えて「アスペクト比」を16:9に指定すれば、私の普段使いのエンコ設定と同じになり、解像度を下げられることでファイルサイズを抑えられる。
後はビデオタイプでフィルター設定(当然素材も)を加味して選択すればOKである。
しばらくはこれでまた様子見だ。 😀

<2012.04.01追記>
別記事でAC3filterをメインに書き直したが、メインPC(XP)で5.1ch再生を確かめられるソフトが固まった。
上記はリアルタイムエンコーダというらしいのだが、mp4のAACを再生しながらdolby digital(AC3)にリアルタイムで変換して出力してくれるもの。
これとmedia player classicを併用して再生ができた。

そんなわけで、エンコード設定は出戻り感満載で、mp4となった。
設定まるまる知人提供のものそのままで、単純に音声でdolby digital 5.1chを指定するだけ。
注意点としては、ドラッグ&ドロップでファイルを登録する方法ではなく、エンコード元ファイルが5.1chの場合は必ず「TSを分析して登録(だったか?)」でTMPGEncに登録しなければならない。
ちなみにエンコード設定の詳細をさらす予定は無い。
理由は、エンコを使用する人それぞれに特徴があって、万能な設定というのがないため。
各所でエンコ設定を拝見して設定が千差万別だということに気づいた。
それほどにTMPGEncの設定自由度が高く、かつ個人の求める形が違うという証左かもしれない。

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