ryzen3000に変える前に検証

もう二年前になるのか。
何かがどこかへの接触により、SSD、HDD、マザー、電源等の主要なパーツが吹っ飛んだ(非物理)事件により、丸ごと一式更新する羽目になったのは…。
その数日後に新調したintelマザーの更新と失敗(物理的)で、珍しくメインPCをintelで数年過ごすという希有な出来事はそこで終焉を見た。
立て続けに壊れるのは精神的にやられる…。

あれは確か、まだ出たばかりでご祝儀価格だったのだが、メインだけに背に腹は代えられず導入したryzen 1700とx370マザー。
それから2年。
私は、どうしてもAMDでないと駄目なようだ…。
そして、もう壊れるのはまっぴらだと、UEFIなどデフォルトで全く触らず、それどころか確認することもせずにこれまで過ごしてきた。

そんな折、最近のryzen3000シリーズが好評で好調。
メインを1700 → 3800Xに変更したいと考えるようになってきた。
最近のソフトならマルチスレッドがかなり結果に反映されるようになってきているが、それでもシングルでの演算のみというのも僅かばかりある。
そうなるとやはりintel有利か、と思いはするのだが、3800Xもかなり良さそうな雰囲気ではある。

だが、まだ少々お高い。
それなら1700で遊んでからでも悪くないか、と。
当時の情報。
「Ryzen 7 1700」は高コスパな8コアCPUとなりえるか?

早速OCして3.4GHzにしてみた。
そこここにあふれるOC記事通り、確かに簡単に動きはする。
1700がOCに使えるというのは事実らしい。
しかし、温度(発熱)がものすごい。
添付の純正CPUクーラーでは負荷がかかると10秒ちょっとで80℃越えしてしまう。
デフォルトクロックなら継続負荷でも70℃安定なのだが。

ここでかつてphenom世代に導入し、ほとんど使用しなかった水冷クーラーのことを思い出す。
当時、その評価としては、発熱に対してオーバースペックで、導入効果は排熱をケースの外に導くことぐらいだと理解したのを覚えている。
その時のコアが3~4コアだったのに対し、現在の1700は8コア(物理)。
これなら充分な効果が確認できると考えた。

のだが…。
当時のものは、AM4に対応していないらしい。

そこで将来的にも有用だろうと、新しい水冷を導入することにした。
Mercury120 RGB

エンコソフトhandbrakeでソフトウェア265を使用してエンコする私的ベンチ。
標準クロック3GHzなのをOCして、3.2GHz駆動。

これはUEFIを変更する前の、デフォルト状態でのスクショ。
3.2GHzのはずだが、core tempでは3GHz動作の表示。
どっちが正しいのか、不明。

18:32という変換時間。

次は水冷。

(この時、実は3.4にクロックアップを試し、再び設定上デフォルトに戻したのに、何故か3.4で回り続けていたので、何度かOCとデフォルトを繰り返して、その後3.2GHzで動作させている。それが何かしら、変化をもたらした可能性がある)

温度は明確に差が出て、20℃もの違いがあった。
純正クーラーでも3GHzなら70℃強だったことから、充分な冷却と言えそう。

それにしても、同じ映像を同じ設定で、なおかつ同じ周波数でエンコしているはずなのにこれだけ時間が違うというのは、やはり純正クーラーでも雰囲気温度によっては動作クロックは低く制御されていたという実証にならないだろうか。
つまりこれは「もしかしたら」の推測であるが、温度を指針として純正CPUクーラーだと断続的に3GHzに低下され、水冷だとOCの3.2GHzで、という監視を行っているのかもしれない。
もちろん、初回で全く検証していない状況なので正しい情報とは断言できないが、CPUクーラーの性能如何によっては目標の能力が見た目とは裏腹にこれまでは出ていなかった…、のかもしれない。

ともかく、これでryzen 3000を迎え入れる準備は整った。
さぁ、いつでも来い。
(なお、下調べが不十分で、3800Xに純正クーラーが付属しているかどうかの確認を怠っていた、というのが今回のそもそものオチ、なのである)

2700も気になったので、ついでに下記も参照。
“Precision Boost Overdrive”を最新BIOSから読み解いてみる

<追記>


3.6GHz(ベースクロックを103にOCして、後は倍率変更)で駆動状態。
水冷で温度は73℃で安定。


平均FPSが27-29-34と格段にアップしているし、時間も約15分。
実時間17分が元の動画なのでそれよりも若干速いということか。

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