センチュリー CF-A6719 BK150を使う

WHS関連で新旧ハードの入れ替えが終わってからもう約1年が経とうとしている。
部品の収納棚が乱雑になって、整理整頓せねばならぬってことで暇を見ては少しずつ片付けていた。
するとすっかり忘却の彼方だったものがわいて出てくる。
中には不良もあるわけだが、その一つが6100-ITX。

以前に、WHSに使えるかもと思い調達したものの、CPUクーラーのテンション次第で動かなくなるという爆弾を抱えた個体。
CPUが余っているからと安易な選択はだめだな。
結局ATOMにしたわけだから。 😐

純正ではないクーラーに取り替えると動く(テンションがややゆるめ)、動くならということでストックとしてほったらかしにしてあった。
静かなクーラーだったので他に流用し、現在はあまりものの純正クーラーがついている。
ちなみに動くかどうかテストしてみて、幾度ものトライ&エラーが必要かと思いきや、意外にあっさりと動作した。
条件は全く同じなのに…。 😥

そんなわけで筐体を用意してやることにした。
それがCF-A6719 BK150である。
初のITX筐体。
電源付きで、何より安い。

で、組んでみたら案外きれいに収まった。

HDDは2.5インチを入れてある。
付属の金属ラックは3.5インチ対応であるが、このラックをつけようとするとCPU純正クーラーのファン部分が干渉してつかない。
四角い穴を開けてやればラックを使えるが、そうするとスリムドライブをつけられなくなるし、いちばんの問題は6100itxを使い続ける可能性が低いってこと。
特筆すべきは2.5インチHDDならぴったり筐体の厚みに幅がジャストフィットなので、プラ版で作ったステーで固定しておくことが簡単にできた。
これが熱を発さないSSDならホットボンドで直接筐体に留めておくこともできそうだ。

上記のように隠れている鉛筆の先っぽ程度の隙間しかないので、スリムドライブを取り付けるなら全高の低いクーラーを選ぶしかない。


マウントは使わずに、2.5インチHDDを固定する方法を考えて、光学ドライブを使わないとすれば、中は割と広い。
ATOMとかE-350とかなら出来合いのものの方がより空隙の無駄を削って小さい。

なお、4インチだかケースファンがついているが、こういうタイプは確実に風量を稼ぐために高回転であり、それ自体の高周波もさることながら、風切り音もかなりものだ。
業務なら許容できるが、個人でこれをよしとできる人はいないのではないだろうか。
もちろんこれの音が小さいという可能性も残ってはいるが…。

最後に本体スペックと電源スペックの詳細が段ボールに書いてあったので、自分用に残しておく。

センチュリー CF-A6719 BK150

<2012.04.17追記>
5000+ BEだとCPUクーラーに対して熱量が多いのか大きな処理をさせると延々とファンがうるさい。
熱容量も放熱量もファンが高回転にならないとバランスがとれないようだ。
そこでクーラーを変えるならどれがよいか検討してみた。

前提として、筐体付属のマウントを使用した場合を考える。
将来スリムドライブをつけないとも限らないからだ。
ラックとCPUの間にどれほどの空間が確保されるのか、どれくらいの全高の低さをクーラーに求めなければならないかを調べる。

早速分解。
小さい筐体というのは分解解体、移動運搬、本当に便利であると痛感。
真上からcpuを覗く
真上からの写真であるが、CPUの半分くらいがラックにかかっている。
ドライブを使わないならやることはきわめて簡単。
ラックを切り刻んで、筐体にも外気導入口を設けてエアフローを確保するのだが、まだ若い筐体の将来はぐくまれるであろう芽を摘むのも忍びない。 😎

今度は高さを確認。
隙間1
サイズのKOZUTI「小槌」が全高40mmとのことなので、これを目指して40mm角の小箱をCPUに載せてみた。
隙間2
ぎりぎり当たる…。 🙁
これにドライブが載った場合、マウントのたわみがどちらに振れるかわからず、導入はかなりリスキー。

kozutiの良いところは通常ファンが最上部にくるところが、空冷フィンを最上部としているところ。
これだと数ミリ程度空間を確保できれば空気の流通を確保しやすそうだったから。

全高が40mm弱のクーラーでプロペラファンが最上部にある場合、マウントに隠れる部分のファンがどう動くか。
常時回るはずのCPUファンだとなおさらモーターへの力のかかりかたが心配である。

他のクーラーで良さそうなのはないかと探すと、VANXIE(バンシー)というのが高さ的にはクリアできそうな感じである。
ただ、こればかりは実際に使ってみないとわからないところだ。
いつかその気になったら交換してみよう。

<2012.05.09追記>
今朝のwindows updateを適用中、結構な騒音を出してくれた。
vanxieを試してみたいと思ってはいるが、ケースの空間が狭いためそもそも熱容量が少ない。
CPUファンが元気に回ったところで雰囲気が暑いのであれば効果は薄い。
そんなわけで、update終了後も延々とクーラーファンが、まるでハンディタイプの掃除機のごとく鳴り続けていた。
乗せたCPUが5000+(TDP65W)であり低発熱とは言えないから、というのも騒音の理由であるが、「どうしても高性能なCPUを乗せたい&CPUクーラーでの対処を考慮する」のであれば放熱部をケース外に設けることができるラジエタータイプ(水冷クーラー)がベストかも知れない。
ただ、現状ではホース長とラジエターの幅が適合するものがなさそう、ではあるが…。
あ、そういう小型ケースがあると売れそうだな。

<2012.05.11追記>
今までバックパネルが紛失中で未装着だったのだが、先日の整理整頓の際に発掘されたのでケースに取り付けた。
そして、これまで「高回転でうるさいはず」と思い込んで使わずにいたケースファンをとうとう動作させた。
つけてびっくり。 😯
大変静かである。
これはセンチュリーに申し訳ないことをした。

これまでの経験上(業務用)、小型ファンは確実にうるさいものと相場が決まっていた。
想像を下回り、さらに並のファンよりも静かであるのには驚いた。
きちんと音量のことも考えているようである。
ただし、風量&静圧は比例して多くなく過度の期待はできない。
それでも、これまでのバックパネルを外してCPUクーラーのファンが盛大に回り始めると、その流量につられてケース外に排気されていた状況よりも、多少早めにCPUファンの回転が落ち着くところを見ると、案外十分なケース内換気量があるようだ。
(むしろ今までがエアフローを無視した使い方だったとも言えるが…。)
CPUファンの回転(発熱)を抑制するにはやはり低TDPのCPUをチョイスするのがこのケースを使うには定石だと思われる。
であるなら、このケースファンは改造を要すことなく有効に作用するだろう。
現状だと、CPUファン>電源ファン>ケースファン、という並びの音量であり、ケースファンは問題とならないことを改めて記しておく。

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