PCIex x16 → x1化

AMD radeon HD5450 pcie x16用のビデオカードのお話。
以前どこかのサイトでたまたま5450のソケット部基盤を切除してx1化するというのを見かけた。
一方でマザーのx1ソケットに切り込みを入れるやら切断するやらの改造方法もあるようだ。

そもそもこのHD5450が余ってしまっているのは訳がある。
マルチモニターを使用し始めると3画面、4画面と増えてくる。
十年ほど前の液晶も現役である。
理由は明白。
多モニターの方が作業効率が上がるから。

しかし、近年のディスプレイはHDMIまでとは言わないものの、displayport が標準装備になりつつある。
おかげで2PCでモニターを共有するにはどちらかをDPに対応させる必要がでてくる。
一方はnVIDIAを積んでおり、古めのビデオカードなのでDVI優先が必然。
もう一方はAMDを使用しており、また比較的新しめなのでHDMIがマザーにもグラフィックカードにもついている。
だがDPは無し。

そこでDP搭載のHD5450を導入して、代わりにHDMIの5450を退役させた。
ところが、CPUに起因する動作不良に書いたように、AMDのグラフィック出力関係の不具合によりオンボードHDMIを使わないようにする必要が改めて出てきた。
しかしintelに鞍替えは少なからず出費が大きいので、安いマザーに交換してPCIex1にグラフィックカードを増設した方がベストとなったわけだ。
ケースはmATXだし…。

では、以前見かけた情報を総合してみるに、どうやら外部電源の必要ない75WまでのPCIex16カードであれば出来そうな雰囲気であり、ソケット形状はPCIex1にマッチすれば良さそうである。
早速加工。
HD5450 pciex1加工後
ソケット適合のピン数を残して切断。
カッターで正確に何度も切れ込みを入れ両面仕上げる。
ラジペンで端(解放側)から少しずつゆっくり丁寧にネジネジとこじって、少しずつ「残すピン」側へ移動。
案外に簡単にポキリと折り切れた。
HD5450 pciex1加工後 アップ

あとは端子線を削らないようにバリを取って終了。
交換前のgigabyteのマザーはヒートシンクの関係で動作確認できなかったのだが、x16に差してみると正常に動作していた。
確かにx1動作らしく、GPU-Zでそれが確認できた。
交換後のASUSマザーでもx16、x1共に動作確認が出来た。

さすがにファンレスとはいえ、グラフィックカードが隣接するスロットにつくと上側のカードは冷却が不十分となる。
ケースにはすでにちょうどグラフィックカード辺りに向けてファンがつけてあるので、現状は問題なく動作している。
これでなんとか余計な出費をせずに更新できた。
それにしてもなぜこうもWDのHDDといい、AMDのオンボードといい、特定のものにトラブルが続くのだろうか。 ❓

<2011.11.08追記>
whs2011とxpの.net frameworkに関連する調査中に、どうもこのグラボが関係しているのではないかという事象に気がついた。
その記事でも書いたが、D3D9windowエラーを出したり、ハードウェアアクセラレーションを有効にするとfirefoxが落ちるという現象。
これはどうもx1化したカードが関係していように見える。
絶対の自信はなく、x1スロットとの競合とか、そもそもdisplayport出力を持つ他のHD5450との関係とか、はっきりとしたハードを特定できていないからだ。
displayportはモニターの関係からどうしても外すことが出来ないため、必ずx16にささっていなければならず、検証できていない。
ただ、displayport出力のHD5450と組み合わせると不具合が出るわけだ。

改造してなお実用的なのかどうか。
これは改めて検証する必要がありそうだ。

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